昨日の深夜、ウッディー・アレン監督作『ミッドナイト・イン・パリ』を家で久しぶりに観ました。
あらすじは、主人公が婚約者と共に憧れのパリに滞在中のある夜、0時を告げる鐘の音に導かれて迷い込んだ先が、芸術の花開く1920年代のパリだったというお話。
アカデミー賞で脚本賞を受賞した名作ですが、この映画は美しいパリの風景や、パリで活躍した歴史上の様々な登場人物を純粋に楽しめ、パリ旅行前にテンションを爆上げしてくれる作品としてもオススメです。
そんなの劇中にも登場し、パリ観光に紹介しようと思ったロケーションが、小さな教会 Église St-Etienne du Mont (サン・エティエンヌ・デュ・モン教会)です。
【LOCATION】
リュクサンブール公園から徒歩すぐの、以前紹介した隠れた左岸の観光名所 Panthéon (過去記事: https://www.paris-book.com/entry/pantheon) の裏にあります。隠れた観光名所の裏手!さらにニッチなスポットです。笑 最寄り駅は Metro 10番線 Maubert-Mutualité になります。
【Église St-Etienne du Mont】
Église St-Etienne du Mont は、聖ジュヌヴィエーヴの丘に建っています。ジュヌヴィエーヴとは5世紀に活躍したパリの守護聖女となった聖人、そのジュヌヴィエーヴが眠っている教会なのです。他にも数学者のパスカルや、文学者のラシーヌら著名人が埋葬されています。
ステンドグラス、彫刻や絵画、パイプオルガンなど、歴史の香りを感じさせる教会内の中心に、白い橋のような仕切りが目に入ります。これは Jubé (ジュベ)と呼ばれ、幅9mの優雅なアーチ状で、両脇の螺旋階段にいたるまで、植物や花びらをモチーフとした透し彫り細工が施されています。
Jubé は聖職者と俗信徒の席を仕切る目的で設置されていました。フランス革命以降、席の区別をなくすために多くの教会は Jubéを取り除きました。そのためパリでは唯一 Église St-Etienne du Mont だけに現存しています。
《まとめ》
Amazon プライム会員であれば、無料で『ミッドナイト・イン・パリ』を視聴できます。ぜひ渡航前にチェックしてみて、パリにお越しの際に、近場の Panthéon と一緒に Église St-Etienne du Mont を訪れてみてはいかがでしょう。
【INFORMATION】
アドレス: Place Sainte-Geneviève, 75005, Paris
開館時間: 月14:30-19:30 火-金 8:30-19:30 土,日 8:30-13:00・14:00-20:00
HP: https://www.saintetiennedumont.fr