パリで一番有名な教会はどこでしょう?
先日火災のあった、シテ島のノートルダム大聖堂や、ステンドグラスで有名な世界遺産サント・シャペル、モンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院など観光地として名高い教会をイメージした方が多いのではないでしょうか。
問いに対して答えを特に用意している訳ではないんですが、、、笑
そんな皆さんご存知で、有名かつパリ最大規模のノートルダム大聖堂よりも僅かに小さく、パリで2番目に大きな教会なのですが観光地としては有名ではなかった、左岸のサン=ジェルマン地区にある教会 Eglise Saint-Sulpice (サンシュルピス教会)を今回は紹介しようと思います。
【LOCATION】
サンシュルピス教会の最寄り駅はMetro 4番線 St-Sulpice もしくは Saint Germain des-Prés になります。教会の前にはサンシュルピス広場が広がっており、日曜日にはマーケットが開かれたり賑やかですが、普段は落ち着いた雰囲気です。
【ATMOSPHERE】
パリ屈指のネオクラシック様式の教会 Eglise Saint-Sulpice。サンシュルピス教会の中には世界最大級と言われるパイプオルガンがあります。パイプは全部で7,000本以上あり、余りにも大きくて建物の一部として溶け込んでいます。このパイプオルガンは日曜日の10:30頃から行われるミサで聞くことができます。
そして、サンシュルピス教会の最大の見所は、ドラクロワの壁画です。ドラクロワは『民衆を導く自由の女神』で知られる19世紀のフランスのロマン主義を代表する画家ですね。フランス革命の混乱で損傷を受けた教会を立て直すため、ドラクロワが弟子たちと12年の年月をかけて、描き上げたと言われています。
冒頭でサンシュルピス教会を「有名ではなかった」と過去形を使って表現したのですが、Eglise St-Sulpice の名が世に知れ渡ったのは、ベストセラー小説、ダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」の主要舞台となったことでした。教会には18世紀に設置された真鍮の子午線とオベリスクがあり、小説の中では、この子午線がローズラインと呼ばれ、謎を解く重要な鍵となっています。
パリじゃなければ、間違いなく街で一番の教会・観光名所だったと思いませんか?笑 パリで2番目に大きな教会 Eglise Saint-Sulpice。ご旅行中、サン=ジェルマン地区に行かれる際、 ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。
【INFORMATION】
アドレス: 2 Rue Garancière, 75006, Paris
開館時間: 月-日 7:30-19:30