パリ7区の自家焙煎の本格派カフェ Coutumeを紹介します。
パリでカフェといえば、仕入れた焙煎豆で淹れたコーヒーを提供する場、一方の焙煎所では抽出は行わず焙煎豆を販売する場という、カフェと焙煎所で業務の棲み分けがなされていました。
ですが、自家焙煎を行い、美味しいコーヒーを飲ませることを目的とした「焙煎カフェ」と呼ばれる形態が、近年のパリでは珍しくない存在になっています。
以前にも紹介させていただいた Café Lomi、La Fontaine de Belleville、KB COFFEE ROASTERS、Partisan Café Artisanal、BACK IN BLACK などなど、焙煎カフェの選択肢は多くあり、そういった中からお気に入りに通うのが、自分の中(ローカル)のパリのカフェの楽しみ方の一つです。
そこで！今回は左岸パリ7区にある自家焙煎の本格派カフェ Coutumeを紹介します。
【LOCATION】
Coutume の最寄り駅はMetro 13番線 Saint François Xavier もしくは10番線 Vaneau から徒歩数分です。左岸のデパートボンマルシェや奇跡のメダイユ教会 (過去記事: https://www.paris-book.com/entry/medaille/miraculeuse)に行く時の休憩場所として便利なロケーションです。
【ATMOSPHERE】
2011年にオープンして以来、パリで一番おいしいコーヒーが飲めるカフェと評判の Coutume (クチューム)。店名のクチュームとはフランス語で「習慣」という意味で、「コーヒーを楽しむ新しい習慣を作り、パリ中に広げよう」という願いが込められているそうです。
浅めの焙煎と、味のバランスに合わせて選ぶ抽出法に拘っており、サイフォン式やフィルター式、水出しのコーヒーを味わうことが出来ます。パリでは珍しいサイフォンと、水出しコーヒーの抽出器が店内で目を引きます。これが目当てのファンも少なくないそうです。
イタリア製エスプレッソマシンや日本製ペーパードリップなど、自慢の抽出機器がオブジェのように並べられ、店内奥には焙煎機も置かれており、コーヒーに対する真っ直ぐな姿勢に肩が凝りそうに思いますが、意外にも雰囲気は和やかでリラックスムードで過ごしやすいんです。
カウンターでスタッフと話で盛り上がっている常連や仕事をしているフリーランサー、地元の高校生や子供づれのファミリー、色んな顔ぶれがクチュームの居心地の良さを物語っています。
最後は、気の良いスタッフが手を振ってお見送りまでしてくれて。笑 BALENCIAGAのアトリエで働いた時に近所で通っていたカフェなので、久しぶりに来れて嬉しかったです。また来ます。皆さまもぜひ！
【INFORMATION】
アドレス: 47,rue de Babylone, 75007, Paris
営業時間: 月-金 8:30-17:30 土,日 9:00-18:00
