伝統的なフランスの古典菓子 Paris-Brest と購入できるオススメのパティスリーを紹介します。
1891年に開催された、パリとブルターニュ地方のブレスト間を走る自転車のロードレースを記念して作られたと言われる、フランスの古典菓子 Paris-Brest (パリ・ブレスト)。
自転車の車輪を表現したリング状のシュー生地の中に、たっぷりのプラリネクリームが挟まれ、シューのトップにはアーモンドや粉末砂糖などでデコレーションされた、現在もパリで人気の定番商品です。
個人的には「伝統は常に時代のニーズに合わせ、再構築される」という一面をパティスリー業界も持ち合わせているんだなぁと感じた、フランスの古典菓子でもあります。
今回は Paris-Brest を通して、フランスの古典菓子を再構築したパリのパティシエのアイデアと、美味しい Paris-Brest が買えるオススメのお店を紹介しようと思います。
【Paris-Brest】
従来のParis-Brestは大型で作っていましたが、日常で食べきれないサイズなので、店舗によってはこの大型リングをカットした形のものや、小さくスケールダウンさせたサイズを販売するようになりました。
Sébastien Gaudard (写真)
アドレス: 1 Rue des Pyramides, 75001 Paris
営業時間: 火-土 10:00-19:30 日10:00-19:00 月曜休み
HP: http://www.sebastiengaudard.com
以前マカロンを紹介させて頂いた老舗 Caretteでは、同店で人気のエクレアと同じ形にすることで個性を打ち出しています。またクラリネクリームに柑橘系の酸味をプラスし、アーモンドとヘーゼルナッツを砕いて混ぜたチョコレートを挟み、味や食感にも新しさを加えています。
Carette (写真)
アドレス: 25 place des Vosges,75003 Paris
営業時間: 月-金7:00-23:30 土,日7:30-23:30
INSTAGRAM: https://instagram.com/caretteofficiel?igshid=1u3zd5a0ngio2
従来の Paris-Brest のボリューム感があるイメージを残した、ぷっくりとした丸い形のシューの中に、たっぷりとプラリネクリームが詰め込まれています。クリームの中にはプラリネ風味のジュレが入っており、フレッシュな味わいと苦味を感じる斬新さがあります。
Des Gâteaux et du Pain (写真)
アドレス: 89 Rue du Bac, 75007, Paris
営業時間: 水-土 10:00-20:00 日 10:00-18:00 月 10:00-20:00 火曜休み
HP: http://www.desgateauxetdupain.com
《まとめ》
「単なるリング状のシュークリーム」「内部に入れるクリームも様々でOK」という縛りの少ない Paris-Brestは、パティシエにとって再構築の可能性が無限な感じもします。
様々なパティシエによる新たな提案により、今もなお人気商品として愛され続けるフランス古典菓子 Paris-Brest をぜひパリで食べ比べて、お気に入りを探してみてはいかがでしょう。
Bon voyage!