ルーヴル美術館は、13世紀から19世紀に及ぶ約7,000点の絵画を所蔵しており、その中で一般公開されている作品は、地域や国、時代ごとに『ドゥノン翼』『リシュリュー翼』『シュリー翼』と3つのエリアに分けて展示されています。
この記事では、まず最初に3つのエリアを順に解説し、見どころ絵画作品を紹介。そして最後に、オススメのルーヴル美術館の回り方を提案させて頂きます😌
ルーヴル美術館の事前予習として、ぜひお役立て頂ければ幸いです。なお、この記事では絵画作品にフォーカスして解説を進めていきます。
【ドゥノン翼】
まずドゥノン翼では、ルネサンスが始まり、西洋絵画の歴史を新しく築いた『イタリア絵画』、そしてイタリアの影響を受けながら独特の発展を遂げた『スペイン絵画』が見どころとして挙げられます。
そして「モナ・リザ」をはじめ「民衆を導く自由の女神」などルーヴル美術館を代表する『フランス絵画の大作』が展示されています。
《主な作品》
ダヴィンチの「モナ・リザ」⇨(1分解説: https://www.paris-book.com/entry/mona/lisa)
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」⇨(1分解説: https://www.paris-book.com/entry/liberte/guidant/peuple)
アングルの「グランド・オダリスク」⇨(1分解説: https://www.paris-book.com/entry/la/grande/odalisque)
ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠式」、ラファエロの「聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ」など
【リシュリュー翼】
続く、リシュリュー翼には『北方絵画』と『14-17世紀のフランス絵画』が展示されています。北方ルネサンスの巨匠ファン・エイクを筆頭に、ルーベンス、レンブラント、フェルメールなど日本でも人気の高い、世界的な巨匠作品が続々と並んでおり、見応えは十分です。
《主な作品》
フェルメールの「レースを編む女」、ラ・トゥールの「大工聖ヨセフ」、ファン・エイクの「宰相ロランの聖母」、レンブラント「ダヴィデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴」など
【シュリー翼】
ルーヴル美術館で最も古い建物で、宮殿の本体部分でもあるシュリー翼には、『バロック』『新古典主義』『ロマン主義』といったそれぞれの様式を代表する巨匠の作品をはじめ、芸術の国フランスと呼ばれるに相応しい『17-19世紀フランス絵画』が展示されています。
《主な作品》
ヴァトーの「シテール島の巡礼」、シャルダンの「食前の祈り」、ブーシェの「ディアナの水浴」、アングルの「トルコ風呂」、コローの「モルトフォンテーヌの思い出」など
【ルーヴル美術館の回り方】
3つエリアの特徴と見どころ絵画をチェックした所で、最後はオススメのルーヴル美術館の回り方をお教えします!
まず、ルネサンス前後から近代まで絵画史を体感できるルーヴル美術館の特徴を活かして『絵画史に沿って見学したい美術好きの方』には、
①ドゥノン翼「イタリア・スペイン絵画」
②リシュリュー翼「北方・14-17世紀フランス絵画」
③シュリー翼「17-19世紀フランス絵画」
④ドゥノン翼へ戻って「19世紀フランス絵画の大作」
の順で回るルートがオススメです!コチラは美術館内で、かなり移動距離のあるルートなので、頑張って歩く必要があります。
次にパリ滞在期間が少なく『時間のロスなく、効率的にルーヴル美術館を見学したい方』には、④を①と一緒に見学してしまうルートがオススメです。 (①に「19世紀フランス絵画の大作」を加えて、④を省略)
また、予告なしに展示室が閉鎖されていたり、変更になっていたり、工事中になっていたりという予期せぬハプニングはフランスというお国柄ではよくあることなので、ビックリしないで下さいね!
滞在スケジュールに合わせ、本記事を参考にプランニングし、ルーヴル美術館をお楽しみ頂ければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
《合わせて読むと役立つ記事⇨『新しいルーヴル美術館の夜間開館日』をお教えします!アーカイブ記事: https://www.paris-book.com/entry/museedulouvre/night》