こちらパリ、カルチェラタン地区の現地学生がランチなどで、必ずお世話になるパリB級グルメって何か、想像できますか?
答えは『ケバブ』です。
大衆的な街のケバブ屋さんは、香ばしい匂いのするケバブに加え、フライドポテトとドリンクがセットで付き、わずか€5-6程度とボリューム感がありながらリーズナブルで学生の味方!
たぶんフランスを始め、イギリスやドイツなど、ヨーロッパの国々の学生時代はこういった風潮があると思います。
しかし一方で、大人になるとケバブといえば『安価な肉を使用し、お腹は一杯にはなるが、脂っこく不健康』と、パリのローカルからは敬遠されています。
そんな中、ケバブの固定観念を払拭しようと試みるお店が、オペラ界隈の日本食レストラン街の通りにあります。
それが今回紹介するお店 Grillé (グリエ)です😌
【LOCATION】
日本食好きなパリジャンやパリジェンヌが、長蛇の列を作るラーメン店やうどん店が隣接する日本食レストランエリアにお店はあります。
最寄り駅は Metro 3番線 Quatre Septembre です。
【ATMOSPHERE】
フランス語で『焼いた』という意味を持つ名前の Grillé の店内は、肉の香ばしい匂いが立ち込めています。
Grillé はどの様にケバブのイメージを払拭しているのでしょう?
まず Grillé で使用している肉は、ミシュラン星付きシェフ御用達の精肉店 Hugo Desnoyer (ユーゴ・デノワイエ) から取り寄せられています。
24時間マリネした仔牛の肉を、5時間かけて専用の串に巻きつけた後に、焼いています。
また、肉をはさむピタパンは有名なパン職人からアドバイスを受けて、栄養価の高いオーガニックの古代小麦を使用。
ほかにも、星付き店のシェフに愛される野菜生産者から仕入れた野菜類など、『B級グルメに最高の食材を惜しみなく使用すること』で新たらしいマーケット層が Grillé のケバブの虜になっています。
ケバブは1個8.9€と、学生街の通常のケバブ屋の倍近い価格ですが、質の高さや手間を考えるとお値打ちに感じてしまう。
更にお店の周りには金融系のオフィスも多く、お金を持った大人達にとって、学生時代の名残り、でも上品なケバブでランチという流れなわけです。
マーケティングが上手ですよねー。
観光でパリを訪れる皆さんのココロに刺さるスポットかは分かりませんが、パリの日常にはこういう一面もあるよということで、Grillé の紹介でした😌
【INFORMATION】
アドレス: 15 rue Saint-Augustin, 75002, Paris
営業時間: 月-金 12:00-22:30 土 12:00-18:00 日曜休み