いよいよ2019年も残りあと僅か、仕事納めを迎えた方も多いかと思います。
今年も一年お疲れ様でした😌
そして一方で今日明日は、『来たる新年の準備』にバタバタ大忙しといったところでしょうか?
そんな新年を迎える準備で忙しいこの時期に、フランスで新年のお祝いに欠かせない伝統のお菓子の話を、少ししようかなと思います。
今回は、フランスの新年に食べられる伝統菓子 Galette des rois (ガレット・デ・ロワ) の紹介です。
【Galette des rois とは?】
フランスでは、年が明けると、パティスリー (ケーキ屋) やブランジェリー (パン屋) の店頭は Galette des rois で埋め尽くされます。
Galette des rois は、1月6日の『公現祭』Epiphanie (エピファニー)をお祝いして食べるお菓子とされています。
ですが、現在は1月中であれば何時でも、家族や友人たちが集まるシーンで食べられる、新年のお祝いには欠かせないフランスの伝統菓子です。
フランス家庭では、Galette des rois をその場の人数分に切り分けます。子供達が、誰にどの一切れを与えるかを決め、配っていく光景をよく見かけます。
Galette des rois の最大のお楽しみは、このお菓子に隠されている Fève (フェーヴ) という小さい陶器の人形が、誰に当たるかということ。
Fève が当たった人は、その日『王様』または『王妃様』になり、王冠をかぶり、皆から祝福されます。その一年を占う最初の運試しといったところですね。
カットする人は、ナイフが Fève に当たってしまうことがあるので、布を被せてカットするか、皆の見えないところでカットしてから、お皿に盛ることもあります。
また、Galette des rois は、フランスのパティシエの M.O.F. (フランス国家最優秀職人) 検定試験の審査課題にもなるお菓子としても知られています。
一般的にはパイ生地の中にアーモンドクリームが入った、一見シンプルなお菓子ですが、職人の技と個性がハッキリ出るお菓子なのです。
その為、フランス人にとって、どこの Galette des rois を買うかは、とても重要なんですよ!
近年、日本でも Galette des rois は知られてきており、日本国内でも手に入る場所が多くなっているような気がします。
ぜひ家族や親戚が集まる新年の日本のパーティーで、新年のお祝いにフランスの伝統菓子 Galette des rois を囲んで楽しんでみてはいかがでしょう😌