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PARIS CITY GUIDE

フランス食卓定番のオススメお土産 魔法の塩【ゲランドの塩】

前回、オススメのフランスお土産としてボルディエのバターを紹介させて頂きました。(https://www.paris-book.com/entry/bordier) 今回は日常の食卓を豊かにするオススメお土産の第2弾、フランスの魔法の塩 ゲランドの塩を紹介します。

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日本でもプロの料理人やパティシエが使う、知る人ぞ知る自然のミネラルを豊富に含むフランスの伝統的な天日塩 ゲランドの塩は、スーパーやマルシェで手頃な値段で購入できて、長い期間日持ちが可能なパリ(フランス)お土産にピッタリなアイテムです。

 

食材の旨味や甘みを最大限に引き立ててくれる魔法のような塩という実感から、ゲランドの塩を「魔法の塩」と僕は呼んでいます。

 

【ゲランドの塩とは?】

フランス北西部、ブルターニュ地方の都市 Guérande (ゲランド)の塩田で、機械をほとんど使わない伝統的手法を用い、Paludier (パルディエ)と言われる塩職人の手により作られる天日塩です。


6月中旬から9月中旬は塩の収穫時期で、Paludierは塩の収穫に取りかかります。

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ゲランドの塩は大きく分けると3種類に分類されます。

Gros Sel (グロ・セル)=粗い塩

Sel fin (セル・ファン)=細かい塩

Fleur de Sel (フルール・ド・セル)=塩の花

 

【①Gros Sel (グロ・セル)】

基本的に食卓に並べる用ではない調理用の塩です。例えば、パスタや野菜を茹でる時のお湯に加える場面で使います。Gros Sel の粒は大きく、お湯の中でゆっくり溶けるので、茹でている素材に塩分が、ゆっくり染み込んでいきます。使う分量が他の種類の塩に比べて多いので、500gや1kg 単位でスーパーなどで売られています。

 

【②Sel fin (セル・ファン)】

食卓用でも調理用でも両方でお使い頂ける万能な塩です。自然な方法で水分を切ったGros Sel を細かく砕き、サラサラな状態にしたもので、料理の基本の味付けの役割を果たしてくれます。商品名でSel gris (セル・グリ)と呼ばれるものがあると思います。Gris (グリ)は灰色という意味で、見た目からそう呼ばれています。

 

【③Fleur de Sel (フルール・ド・セル)】

ゲランドの塩といえば、Fleur de Sel の事です。ブルターニュ地方の太陽、ゲランドの海水と海風、そして職人の手作業による収穫技術、全ての条件が揃い収穫ができる貴重な結晶塩です。ごく少量しか収穫できない為、希少価値が高くお値段も少し上がりますが、各方面から高い品質として認められています。

 

【まとめ】

「プロの料理人の世界では基本的に魚介類は海塩、肉類は岩塩を使う」とパリで活躍しているフランス料理人の友人に教わった事があります。もちろん一般の家庭料理でこだわりを持つ必要はないですが、今日ご紹介したゲランドの塩はどちらにも使える万能塩だそうで、貰った方も気軽にお使い頂けると思います。


また長い期間日持ちが可能な面も嬉しいポイントです。ご自宅用に、または家族や友人用に、日常の食卓を豊かにするフランスお土産として、魔法の塩 ゲランドの塩をマルシェやスーパーで購入してみてはいかがでしょう!


《豆知識》

パリのカフェではスポンジでは洗えない容器やボトルの内部を洗う際、Gros Sel (グロ・セル) を使って掃除をしています。洗い物にGros Sel、ビネガーと水を入れてしっかり振ると内部の曇りが取れて綺麗になります。